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自然が魅せる美に、ダリ降参!?紅葉のメッカ"裏磐梯"の秋。

20世紀芸術界の巨匠サルバドール・ダリ(1904-1989)の立体作品や生涯の大作を所蔵・展示する美術館。ですがこの時期はどうしてもダリ作品の向こうに広がる『裏磐梯』の自然に目が奪われてしまいます。

『裏磐梯』とは当館界隈のエリアの通称です。1888年磐梯山が噴火(水蒸気爆発による山体崩壊)し、"磐梯山"の南側が表磐梯、北側が裏磐梯と呼ばれるようになりました。

磐梯山の噴火は水蒸気爆発だったので熱い溶岩流に覆われたわけではありません。私費を投じて緑化の励んだ遠藤現夢(えんどうげんむ)氏の努力の甲斐もあり、意外と早く緑は復活しました。一方で岩なだれが川をせき止め、五色沼や桧原湖など多くの湖沼を生み出しました。こうしてオリジナリティ溢れる『裏磐梯』が生まれたのでした。

紅葉の見頃は11月初旬までつづきます。自然の再生力と偉大の人力に思いを馳せながら、ダリ作品の魅力以上に盛り上がる『裏磐梯』の秋をお楽しみください。