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卵が破ける!?硬いようで柔らかい・・・その物質表現はダリ!

1_浜田浜雄_タイムキーパー_米沢市上杉博物館

▷ 浜田浜雄《タイム・キーパー》1938年 油彩・キャンバス 米沢市上杉博物館蔵

山形県米沢市出身の浜田浜雄(1915-1994年)は、度々サルバドール・ダリの作風との類似が指摘されてきた芸術家です。
本作でもダリの作風と共通する点をいくつも見出すことができます。広大な平野には、金色のまるで宇宙船から降りてきたような二人の人物が小さく描かれ、空に広がる雲は寝そべる女性のようにも見え、雲が裸婦像とのダブル・イメージになっています。
ひときわ目を引く、白い服をきた長髪の女性が入っている卵もダリの作風と類似しています。卵自体、ダリの作品にも登場する特徴的なモチーフですが、さらに硬いはずの卵の殻は手前にいくほど布のように柔らかく表現されており、倒錯的な物質表現からもダリの影響がうかがえます。
本作品がご覧いただける展覧会「ショック・オブ・ダリ」6/27まで開催!

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▷ サルバドール・ダリ《ダンス(ロックンロール):セブン・ライブリー・アーツより》 1957年頃 諸橋近代美術館蔵

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