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『ダリとシュルレアリスムと福島の画家・吉井忠』 ー アートを深く知るためのZoom無料講演会を開催!

アートをより深く知るための専門家による特別講演会【モろ美大學】。今年はリモートで開催いたします(モろ美:もろはしきんだい美術館の略称)。

本講演は、現在開催中の展覧会「Shock of Dalí〜サルバドール・ダリと日本の前衛〜」を記念して開催します。本展に多くの日本の前衛画家の作品をご出品いただいております、板橋区立美術館より学芸員の弘中智子 氏を講師にお迎えし、あまり知られる機会の少ない日本のシュルレアリスムについて、福島県出身の吉井忠ら当時の前衛画家たちに焦点を当てながら、彼らの絵画世界の魅力に迫ります。

吉井がパリで買い求めたダリを含めたシュルレアリスム関連書籍のことなど、これまで知られていなかった資料もご紹介します。「ダリと似ている!?」だけじゃない、日本のシュルレアリスム絵画にご注目ください。

▷ 講師:板橋区立美術館 学芸員 弘中智子氏
これまで「福沢一郎絵画研究所展 進め!日本のシュルレアリスム」(2010年)、「池袋モンパルナス展」(2011年)、「さまよえる絵筆--東京・京都戦時下の前衛画家たち」(2021年)などの展覧会を手がけています。

■ 開催日時 2021年5月15日(土)17:00〜18:30
■ 会場   Zoom<事前応募制>
■ 定員   80名
■ 講師   弘中智子 氏(板橋区立美術館 学芸員)
■ 参加費  無料
■ 応募   こちらよりご応募ください

▷ 吉井忠とは?
福島市出身の吉井は単身でヨーロッパ遊学へと旅立ち、ヨーロッパ各地で様々なアートに触れ、フランスではダリの作品をはじめとした最新のシュルレアリスム絵画にも触れていました。ヨーロッパ遊学の後に描かれた下記本作(吉井忠《落日》1938年 宮城県美術館蔵)では、遊学で得た刺激がたくさん詰まっています。右側の荒野に置かれた岩石は、よく見ると人の顔とのダブル・イメージになっています。ダリのダブル・イメージを参考にしたのかもしれません。

吉井忠_落日_宮城県美術館

▷ 展覧会「Shock of Dalí〜サルバドール・ダリと日本の前衛〜」とは?
スペイン人の芸術家サルバドール・ダリ(1904-1989)。1930年代、ダリの作品が日本で紹介されると、その影響は著しく、とりわけ日本の若い前衛画家たちに大きな衝撃を与えました。急速にその影響は彼らの作品に現れ、各々の感受性をもってダリの芸術を吸収し、独創的な作品を生み出します。本展では当館の所蔵作品を中心としたダリの魅惑的な絵画作品をご覧いただくとともに、ダリの衝撃を最初に受け、それらを自らの創作に生かした日本の画家たちの表現もご紹介します。ぜひ、ダリと日本のシュールをご堪能ください!

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