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冬眠美術館、動きます。ダリ作品とともに学芸員も全国を奔走!?

豪雪地帯のため、諸橋近代美術館は11月11日から冬期休館しています。しかし、当館所蔵のサルバドール・ダリ作品は全国を巡ります。展覧会「生誕120周年 サルバドール・ダリ -天才の秘密-」は、当館と秋田市立千秋美術館での開催を終え、11月22日~翌年1月19日「大分県立美術館」、2月8日~4月6日「横須賀美術館」、4月15日~6月8日「広島県立美術館」で開催予定です。

それに際し、当館の学芸員は大忙し。各会場での会期が終了すると作品の状態を確認して輸送車への積載を見届け、次の会場の学芸員へ引き継ぎ、次の会場に到着すると今度は輸送による影響がないか作品点検を行います。

例えば、参考展示するダリの《回顧的女性胸像》という立体作品においては、マネキン、ブロンズでつくられたパンやトウモロコシ、ジャン=フランソワ・ミレーの《晩鐘》を模したインク壺など、各パーツを組み立てる必要もあり、各作品の展示を見届ける責任も担っています。

次回、大規模な展覧会へお出かけの際には、作品横の基本情報にもご注目ください。そこには所蔵館が記載されていることがあります。「〇〇美術館(所蔵)」というテキストの裏で奔走する、知られざる美術館や学芸員の仕事にも思いを馳せていただけると、作品が違った見え方をするかもしれません。


生誕120周年 サルバドール・ダリ -天才の秘密-

大分県立美術館
会期:2024年11月22日(金)~2025年1月19日(日)

横須賀美術館
会期:2025年2月8日(土)~4月6日(日)

広島県立美術館
会期:2025年4月15日(火)~6月8日(日)

※予定が変更になる場合がございます。予めご了承ください。